中課題2ワカメ等の大規模海藻養殖の効率化システムの実証研究

研究概要

三陸地域のワカメ養殖は、岩手・宮城の両県で全国生産量の6割以上を占めており、色、つや、厚肉等の特色から高品質ブランドとなっている。しかし、その生産体系は、零細経営が多く、収穫から加工工程に短期集中する典型的な労働集約型の作業形態となっており、かつ、養殖業者の減少、高齢化が進行している。さらに、東日本大震災津波により養殖施設を流失し養殖業者の減少が加速されることが懸念されるため、将来にわたって持続的な養殖生産を確保していくために、規模拡大の意欲のあるワカメ養殖経営者については、大規模化により生産量の増大、製品の加工品質の向上、生産コストの削減を、また単独での養殖経営が困難な零細漁家や新規参入者については協業体・共同経営等により、それぞれの技術や資産に応じた持続的な安定収入を得る取組が必要である。規模拡大を図るためには、生産性のネックとなる工程を機械化・省力化する生産システムの開発が急務であり、ステークホルダーを対象とした調査・分析により加工製造コンセプトを決定し、大規模経営に向けて定置船を活用したワカメ刈り取り装置や塩蔵ワカメの芯抜き装置等の開発を行い、これらを導入した効率的な大規模ワカメ養殖生産システムを構築する。